ZZ MAGAZINE

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GLMテストドライバー 白石勇樹 Impression
08.05.2015

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ーEVとして生まれ変わったTommykaira ZZを初めて運転した時の印象はいかがでしたか?

白石)とにかく瞬発力のある加速、その一言に尽きますね。相当な驚きでした。

ーそれはどのような感覚だったのでしょうか?
白石)私の経験からするとGP2のマシン(F3000レベルのマシン)と同等の加速感だと言ってもいいと思います。それくらいの衝撃でした。

ー「驚き」ということはEVスポーツカーへの期待値はさほど高くなかったという事ですか?
白石)確かに個人的には、EVはパワー不足で遅いのでは・・・と思っていたのは事実です。でも、ZZにおいてはその想像を完全に覆えされましたね。一気にEVスポーツカーの虜になりました。

ーEVの走行音はいかがでしたか?
白石)その点に関しても、乗ってみるといい意味で期待を裏切られました。迫力のあるエンジン音とは一味違った近未来的なモーター音。すごくいいサウンドです。あと印象的だったのが、静かだからこそ聞こえるタイヤのスキール音。タイヤが今どれだけ滑っているのかを身体だけでなく、耳から聞くことができてドライバビリティ(操作性)が非常に高い印象でした。だからといってモーター音が全く聞こえないわけでもなく、しっかりドライバーの耳に入ってきます。そういったEVならではの特徴が、操作性を高めてくれていると思います。

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ーテスト走行を重ねてきましたが、ドライブフィールについて教えてください。
白石)最初にドライブしたテスト車両からかなり時間を掛けて、完成度を高めてきましたよ。電子制御の全くないダイレクトな操作感はレーシングカーにリンクするところで、非常に特徴的です。それでいてガチガチでもなく、しなやかな足回りを実現しています。しっかりとタイヤが路面をとらえ凹凸の激しい路面でもサスペンションが機能していて、コーナーリング時もほどよくロールします。自らクルマを操作している感覚を敏感に感じることができますね。

ー今後ZZはどのような存在になると思いますか?
白石)世界的に見ても未だEVの数は少ないです。今後たくさんの人々にEVの性能の高さや面白さを証明するきっかけとなる先駆車(先駆者)となるような存在になってほしいです。皆さんに楽しんで頂けると嬉しいですし、そうなることができると強く信じています。

ー最後に、このクルマを手にする方へのメッセージをお願いします。
白石)新しいZZにはトラクションコントロールやABS、パワーステアリングなどのドライバーを楽にさせる装置は全くありません。これはドライバーの腕が試されるクルマである事を意味します。このクルマを手にした方には、是非サーキットで振り回してもらって、純粋に車を操作する楽しさを感じていただきたいです。そうすることでコーナーやブレーキング時の車の姿勢変化を覚えられますし、車の限界値を知ることができますから、公道での安全運転にも繋がると思います。このクルマは今までになかったEVのピュアスポーツカーです。Gがかかる究極の加速感、手ごわい操作感を感じられるはずです。

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白石勇樹プロフィール

1989年生まれ
5歳の頃にF1界のスター「音速の貴公子アイルトン・セナ」に魅了され、
F1ドライバーになることを決意。

2007 鈴鹿サーキットレーシングスクール入校
2009 S-FJ鈴鹿シリーズ ランキング2位
2010 FCJ参戦
2011 AFR series 参戦
史上初 日本人初優勝達成 アジアチャンピオン獲得
GP2 スペイン ヘレス公式テスト参加
2012 GP3 ポルトガル公式テスト参加
イギリスF3 公式テスト参加
2014 スーパー耐久シリーズ参戦

白石勇樹オフィシャルHP: http://yuki-whitestone.com/